消えた娘

クレイ・レイノルズ「消えた娘 The Vigil」(1986)
希望は、魂にとまる小鳥 ― エミリー・ディキンスン
アイスクリームを買いに行った娘コーラを待つ、ただそれだけのために縁もゆかりもない町アガタイトのベンチに座り続けるイモジン。保安官エズラは彼女に同情しつつも、娘が母の束縛から逃げ出したのだとほぼ確信するようになる……。

原題 The Vigilはベンチで不寝番を続けるイモジンと、悪夢に怯え寝られない夜を過ごすエズラの両方をさしているようにも思える。30年の歳月でいつしかイモジンは町と同化しており、この町の「私のベンチ」で過ごした自分の人生をふりかえってある感慨を覚えるのだ。

クレイ・レイノルズには架空の町アガタイトを舞台とした「アガタイトの葬列」という作品もあるそうだ。
[PR]

by drift_glass | 2007-03-07 22:30 | 読む  

<< 緑の親指 Death - High Co... >>