サルドニクス 自分を探して

通勤の供は『マッド・サイエンティスト』(創元推理文庫)
・レイ・ラッセル「サルドニクス」
・ラムジー・キャンベル「自分を探して」

『フリッカー、あるいは映画の魔』に登場する映画監督のモデル?ウィリアム・キャッスル監督作品Mr. Sardonicus(1961)の原作「サルドニクス」。昔思いを寄せていた女性からの突然の招待状。高名な医師である主人公は、彼女の嫁いだボヘミア地方の城主サルドニクスの顔を一目見て言葉を失う。彼の唇は常にめくれた状態になっていて、むき出しの歯のせいで絶えず笑っているように見えた……(risus sardonicus = sardonic grin 冷笑)。これが異色作家短篇集レイ・ラッセル『嘲笑う男』の表題作らしい。

「自分を探して」は妻とその愛人に殺されかかった主人公(の○)が、突き落とされた地下室の階段を執念で這いのぼって実験室へ戻ろうとする話。その涙ぐましい努力たるや。
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by drift_glass | 2006-12-11 19:05 | 読む  

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