オールディス、謎のサイン本

古書会館倉庫市にて:
・ジョルジュ・シムノン『メグレと幽霊』(河出文庫)
・ブライアン・オールディス『ありえざる星』(創元推理文庫)
・J・G・バラード『楽園への疾走』(東京創元社)
・『世界スパイ小説傑作選(1)』(講談社文庫)
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『ありえざる星』カバーの後ろにサインペンで何か書かれている。
Best wishes
Brian Aldiss
Tokyo
29.viii.70

へーサイン本なんだ……と小躍りしかかったがちょっと待て、奥付は「1970年10月30日初版 1971年8月6日3版」で明らかにサインのほうが昔の日付。誰がいつ何のために書いたのでしょう。本物なら嬉しいけど、いたずらなんだろうなぁ……そう思っていたら知人の指摘で、大阪万博の年1970年には小松左京氏ら主催のSF国際シンポジウムにオールディスが招かれ、本当に来日していたことがわかった。東京でのシンポジウムは8月30日だから、前日新刊本にサインを貰ったSF関係者(の遺品整理)かもしれない、日付の不一致はカバーを残して中身をきれいな本に差し替えたのでは?とのこと。そういうわけでいまだにちょっと謎が残っているのだが、それはそれでなんとなくいい感じ。

余談ながら、Uさんによるとオールディスの国イギリスではヴィクトリア朝まで本の刊行日はラテン風表記だったのだとか。
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by drift_glass | 2006-10-13 21:30 | 見つける  

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