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古書会館倉庫市

今日から開催の古書会館古本市(古書即売会)へ。

・アラン・シリトー『華麗なる門出/長距離走者の孤独』(集英社版世界の文学19)
・ハンス・H・キルスト『将軍たちの夜』(ハヤカワノヴェルズ)
・レイ・ブラッドベリ『とうに夜半を過ぎて』(集英社)
・ハンター・ディヴィス『ビートルズ』(草思社)

「とうに夜半を過ぎて」のタイトルをもじった中島らもさんの本があったっけ。ブラッドベリとハンター・ディヴィスは小笠原豊樹訳。相変わらず訳者で選ぶ日々。

『将軍たちの夜』は表紙カバーが映画のスチール写真(ワルシャワ市街を爆破しに行くタンツ将軍=ピーター・オトゥール)なので、100円本の山の中でも目についた。映画では曖昧にされた犯行の動機もはっきりと書かれ、ほうほうそういうことであったか、と読み出したら止まらないかっぱえびせん状態。

原作の半分近くが、プイグの『蜘蛛女のキス』のようにかつての関係者の手紙や日記、証言を集めたドキュメンタリー形式。当然証言者の主観により事件のあらましや人物像が微妙に違うのもおもしろいところ。映画ではさすがに全部を盛り込めなかったらしく、人間関係もかなりはしょられていた。

by drift_glass | 2006-05-19 22:30 | 見つける  

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