おとなしいアメリカ人

・"The Quiet American" 北米盤DVD
オーディオコメンタリーを聞きながら見る(飽きないのよこれが)。
旧サイゴン(今はホーチミン市か)の古い建物は植民地時代のもので、窓も上げ下げでないフランス式両開き。監督と脚本家(クリストファー・ハンプトンは、以前同じグリーン原作ケイン主演の『名誉領事』の脚本も担当した)によるとファウラアは「愛するもの(恋人とヴェトナム)のために初めて'react'した」のだと。

f0134076_137313.jpgケインは演技者としてこう説明する。
「人は、特に我々イギリス人は、(怒りや悲しみなどを)努めて人前では見せまいとするものだ」……市民を巻き込んだ爆破テロとその惨状、現れたパイルがヴェトナム語を「ネイティヴのように」話している姿を目撃したファウラアが事務所に戻り、ヴェトナム人の部下と言葉をかわす場面。

配役については、70近いケイン(朝鮮戦争に行った時実際にインドシナに向かうフランス軍と遭遇したことがあるそうだ)の年齢だからこそ、ファウラアの行動の動機が単なる三角関係によるものではないというリアリティがあり、『サイダー・ハウス・ルール』でのアカデミー助演男優賞のヒューマニズムに溢れた受賞スピーチを聞いて決めたという。監督は1950年生まれ、オーストラリア出身。少年時代「ヴェトナムに行って共産主義者をやっつけるんだ」と思いこんでいた罪滅ぼしもこの映画にこめたそうだ。

【追記】国内版DVDタイトル『愛の落日』……なんだかちがう……
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by drift_glass | 2007-04-07 08:13 | 観る  

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