白バラの祈り― ゾフィー・ショル最期の日々

・マルク・ローテムント監督『白バラの祈り ゾフィー・ショル最期の日々』(2005年独)
Sophie Scholl: die letzten Tage
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ドイツにおいて1942年夏から数度にわたり反ナチ、自由を呼びかけるビラを密かに配布してきた学生の抵抗組織「白バラ」。 1943年2月18日ミュンヒェン大学構内で兄と共に反政府的内容のビラを配布したかどで秘密警察に連行され、2月23日国家への反逆及び利敵行為に関し有罪、死刑判決、その日のうちにギロチンで斬首されたゾフィー・ショルに焦点をあてた作品。

ゾフィーが小さな窓に切り取られた空を見上げ、神に祈る姿が繰り返し映し出される。最初は自分のために、物的証拠が発見されてからは家族や友人の無事のために。せまりくる死への恐怖と闘いながら、最後は自分の良心に正直でいられるようにと祈る。

f0134076_22113792.jpg山下公子『ミュンヒェンの白いばら』(筑摩書房)によると、取調べにあたった捜査官や同房の政治囚、死刑が執行された収監先のシュターデルハイム刑務所員らがみな、ゾフィーたち3人の毅然とした態度にうたれたと述べている。
それから、処刑場へ行く番になった。
まず初めに女の子から。あの子はまつ毛一本ピクリともさせないで出て行った。
私達は皆、そんなことがあり得るなんて全然考えられなかった。死刑執行人は、あんな死に方をした人間を見たことがないと言っていた。(『ミュンヒェンの白いばら』p312-313)
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by drift_glass | 2007-04-16 19:11 | 観る  

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