晩秋

先週末NHK BS-2で放映された『晩秋 (Dad)』(1989年米 Gary David Goldberg監督)を観る。放映のたび観逃していた作品でようやく録画できたのだ。原作は『バーディ』『クリスマスを贈ります』のウィリアム・ウォートン。仕事一筋で寡黙だが愛情あふれる父親、ジェイク役のジャック・レモンがすばらしい。

家族の絆と別れの予感が時おりユーモアをまじえて描かれ、しっかりものの妻を演じたオリンピア・デュカキスをはじめ、息子役テッド・ダンソン、孫役のまだ少年の面影を残したイーサン・ホーク、陽気な娘婿ケヴィン・スペイシーなど、脇役もそれぞれが主役を演じられる実力の持ち主ばかり。

老人介護、病気の告知、患者の生活の質(Quarity of Life)について考えさせられる部分が多く、とくに命にかかわる深刻な病状なら、誰(医者、家族)が告知するかまたどのタイミングで告知するか慎重に考えたい。ジェイクの二度の癌告知場面に(もちろん『晩秋』で恐怖心から一時的な心神喪失状態に陥るところはフィクションだが、十分ありうる事)、強くそう感じた。

病床から「もっとお前を抱いてやりたかった」と40代の息子に語りかけるジェイク、いくつになっても親は親、子は子だ。
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by drift_glass | 2007-05-29 18:06 | 観る  

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