アラバマ物語

f0134076_10311027.jpgロバート・マリガン監督『アラバマ物語 (To Kill a Mockingbird)』(1962)

アカデミー主演男優賞(グレゴリー・ペック)、脚色賞、モノクロ美術賞
原作:ハーパー・リー(Harper Lee)「アラバマ物語/ものまね鳥を殺すには」

きれいな声で歌うだけで畑を荒らすこともないマネシツグミを撃ってはいけない、と弁護士の父親は子どもたちに言い聞かせる。偏見に晒された社会的な弱者と重ねあわされる、自分自身の声を持たないマネシツグミ。それは白人の娘を強姦したという無実の罪をきせられたトムであり、また極度に内気な(おそらくなんらかの問題を抱えていると思われる)隣人「ブー」ことアーサー・ラドリーであり。モノクロの画面は、南部に根強かった激しい人種差別を無言で伝えていたように思う。
そうそう、劇中"crime""guilt""sin"の三つの「罪」が使い分けられていた。

語り手である女の子スカウトのきりっとした眉とまなざしが心に残った。それから、先日読んだ短編に出てきたツリーハウスの実物を、映画の中で見られたのは幸運か。
[PR]

by drift_glass | 2008-03-04 23:43 | 観る  

<< わが子は殺人者 蛾 >>