叫びとささやき

イングマール・ベルイマン監督『叫びとささやき』(1972年スウェーデン)

殉教聖女アグネスの名前をいただく女性が苦しみぬいた挙句の死と、ぶざまに捻じ曲がった両足の形。姉カーリン(イングリッド・チューリン)と妹マリア(リヴ・ウルマン)が長年の溝を埋めようと会話をほとばしらせる場面のマリアの顔、特に(言葉を雄弁に裏切っている)薄い色の目を強調したアングル。

また姉妹の見せかけの和解のあと、彼女たちがいまだ天国の安息を得られずにいるアグネスの魂を受けとめるどころか「腐りかけているのよ!」と恐れ拒絶し本音を吐き出させる演出には情け容赦がない。
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by drift_glass | 2007-12-13 22:56 | 観る  

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