コロー 光と追憶の変奏曲

コロー 光と追憶の変奏曲

ル・コルビュジェ設計による国立西洋美術館で開催中のところ、上京の幸運を得て鑑賞。

家業を継ぐよう強要された跡取り息子で、妹の死を機に親の許しを得て本格的に絵の勉強を始めた時すでに30歳近かったというジャン=バティスト・カミーユ・コロー、彼の好んで描いたヴィル・ダヴレーの森こそ、『シベールの日曜日(Les Dimanches de Ville d'Avray) 』(1962)でピエールとシベールが幸せな時間を紡いでいた、あのしんとした美しい森だ。見飽きない。
リューマチを患い外で描けなくなった晩年の人物画、コローのモナリザとも呼ばれる『真珠の女』、また最晩年の作品『青い服の婦人』もすばらしい。
こんなにすばらしい絵を描けるのに、ライフワークとしたものはあくまで風景画なのだ。

彼が亡くなる前に残した言葉。
私には、これまで見たことのなかったものが見えるのです。
どうやら私は空を描くすべを知らなかったようだ。
私の目の前にある空は、はるかにバラ色で、深く、澄みわたっている。
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東京でコロー展を見たことをご存じの友人より放送のお知らせ。
 『KIRIN ART GALLARY 美の巨人たち』
テレビ愛知
今日の一枚、カミーユ・コロー作
「モルトフォンテーヌの想い出」

前半でコローの経歴と代表作を簡単に紹介し、後半はこの一枚に絞るという構成なので興味がぶれない。数日前に感銘を受けた絵の印象が褪せないうちにまたテレビで見られてよかったよ。なんせ単純なんだものー。
でも、美術館で見た実物がもちろん一番いい。
そして、音楽もライヴが一番いい。
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by drift_glass | 2008-07-15 10:09 | 観る  

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