「フォロー・ミー」(1972)

f0134076_8234817.jpg・キャロル・リード監督『フォロー・ミー(Follow Me)』(1972)

未ヴィデオ・DVD化なのでひたすら放送を待ちようやく観ることがかなった作品。一度聴いたら忘れられない主題歌「Follow, Follow」はジョン・バリーによるもの。

孤独を抱えたベリンダと探偵クリフトフォルーが無言で心を通わせていく過程がとても丁寧で温かかったので、このままふたりが幸せになってくれるのかと思っていたが、さらにひとひねり。クリストフォルーがしょっちゅうつまんでいたマカロンと、ベリンダの夫の机にあったグレープフルーツ。でもクリストフォルーは、ほろ苦い人生を自分の努力で実りあるものに変えようとする力を得たようだ。夫のもとへ帰りたいかと訊かれたベリンダが、戻るのではなく前進、二人で成長することが大切だと言い切るのが、この作品の中でもっとも力強いセリフだった。さすがピーター・シェーファーだ。

ふたりの散歩道をたどってテムズ川の遊覧船、大英博物館、ピーター・パンの銅像に迷路庭園、食べ物や動物の名がついたユーモアたっぷりの通りまでなぞってみたいものだ。もちろん外で食べるお弁当にはゆで卵を用意して、頭でコツンと割るのだ。

探偵トポルが白いレインコートから取り出しては食べていたお菓子「マカロン」、私が30年来食べてきたもの(となんだか違うなと思っていたのだが、それ)は「まころん」と呼ばれる、マカロンから派生した日本独自の別モノらしいと判明。 まころんは卵白・ナッツ主体の半球型の安い焼き菓子で、マカロンほど大きくはないし、二枚重ねにもなっていない。たかがマカロン、されどマカロン。おフランス発祥のたいへん歴史の古いお菓子なんだね。
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by drift_glass | 2008-08-19 22:14 | 観る  

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