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GYPP - Reunion Concert / Gypp

・GYPP - Reunion Concert / Gypp / CD(JAR-040)
Sunday, September 8th 1996
Ian Peppercorn
Martin Newell
Jock Davies
Brian Rudd
John Butters
Tony Phillips

1974年Ipswichで結成され、オリジナルメンバーはIan Peppercorn(G), Brian Rudd(Key), John Butters(D), Jerry Hovell(Vo,G), Roger-Clerke Johnson(B)。60年代ソウル/ポップシーンを継承した音楽性で、カセットテープによるコンセプトアルバム"The Guild Of Watchers" をリリース、そこそこの人気を得ていた。

1976年Hovell, Clerke-Johnsonが脱退。メインソングライターHovellの穴をMartin Newellが埋め、バンドはよりスペーシーでサイケデリックな音楽性を前面に出し各地の野外フェスやクラブツアーに出る。
1978年初めTony Phillips(B)が参加しリズムセクションを補強、秋までにファーストシングル"YAHH!"をレコーディング。 1979年国内でさらに演奏活動の場を広げたところでMartin Newellが自身の創作活動を優先するため脱退(以後彼は10年近く演奏活動から離れる)。

1980年にGYPPはJock Davies(Vo)を迎え、ドイツへツアーに出る。新曲を書き溜めていたバンドは帰国後ロンドンでシングル"Airship"をレコーディングしたが、これがリリースされることはなく、翌年の夏Davisが脱退し、GYPPの活動は幕を閉じた。

Tony PhillipsはCaptain Sensibleのソロアルバムレコーディング時のエンジニアで、その後、Joni Mitchell, Prefab Sprout, Pete Townshend, John Lydon, Seal, Celine Dionなどのレコーディングも手がけているそうだ。

リユニオンコンサートではNewellとDavies(Robert Plantのような歌いっぷり)がほぼ半分ずつヴォーカルを担当。彼のライヴでは最もキーボード色の強い分厚いバンドサウンドで、ヴォーカルも負けじと力強いのに驚かされる。 Gyppとしての演奏なのでNewellの新曲ではないが、初めて聴く曲ばかりで楽しかった。
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by drift_glass | 2005-11-30 01:04 | 聴く  

たたり

・シャーリイ・ジャクスン『たたり』(ハヤカワ文庫)

シャーリイ・ジャクスンの小説にはひとりとして好感をもてる人物が登場しないと思ったら、家までもいやなヤツ。
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by drift_glass | 2005-11-22 07:15 | 読む  

ボアズ=ヤキンのライオン

・ラッセル・ホーバン『ボアズ=ヤキンのライオン』
「時という車輪とその轍」のイメージ。
「ライオンの崖」っていいなぁ。
ライオンは実在した。
自分が非現実のものだとは知らずに、実在していた。
自分を知らないライオンは、太陽に照らされた凶器そのもの、
しかもその中心には冷ややかな喜びを宿していた。
そいつは、存在しないものを食べて絶え間なく生まれかわっていく、
狩猟する者の凶暴さをそなえた生きものだった。 (p171)

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by drift_glass | 2005-11-18 20:06 | 読む  

Lost in Music

・Giles Smith "Lost in Music" (PICADOR ISBN 0-330-33917-6)
" Read this book!" - John Peel

Giles SmithはCleaners From VenusでMartin Newellの相方として活動後、バンドが実質上凍結してからライターに転向し、現在はスポーツ・コラムニストとしてTimesやGardian、New Yorkerはじめ各紙で活躍中。"Lost in Music"は1995年に出た彼の"pop odyssey"。
十代前半からの熱心な10ccファンが1978年レコードショップで"This Is Pop"を流しているスピーカーを指して「これを買いたい」、そのまま熱烈な(ファンジンLimelightにも寄稿した)XTCの大ファン、大コレクターへ。大学を出て郷里に戻り、行きつけのレストランで皿洗いをしていたMartin Newellと8歳の年齢差もものともせず一緒に音楽を作り始めるようになる。当時Martin Newellは自分の音楽をカセットテープに吹き込み、メールオーダー方式でファンに配っていたのだが、Giles Smithももちろんファンのひとりで、テープは全部聴いていたのだとか。

Cleaners From VenusとCaptain Sensibleとのなれそめは、船長の新しいアルバムの曲作りが難航していると、彼の友人でもあるレコーディングエンジニアから聞いたNewellがデモテープを送り、それを聴いた船長が直接Newellに電話をかけてきたことに始まり、(A&M時代は予算がたっぷりあったんだな)船長の新作のためにはGraham Gouldmanも呼ばれていたそうだ。 Newell/Smith共作の"Clara Bow"は、バッキングトラックまで仕上がっていたのに船長とA&Mとの関係が切れたため陽の目をみることはなかった幻のシングルだそうだ。 Cleaners From Venusヴァージョンは聴けるけれど、船長のシングルでも出ていればなおよかったね。

Newellのソロアルバムプロデュースに唯一名乗りをあげたのが他でもないAndy Partridgeだと知った時の「別れた彼女がHugh Grantと婚約したと聞かされる心境」、AndyのホームスタジオでレコーディングするNewellの横で覚えた奇妙な感覚、そして嫉妬心から毎晩「どうかこのアルバムが売れませんように」と神に祈りを捧げ……など本当に楽しい。「おもしろいですよ」と教えてくれたXTC本の翻訳者Fさんには大感謝。そうそう、Prefab Sprout "38 Carat Collection"ブックレットに長~い解説を書いているのもこの人だ。
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by drift_glass | 2005-11-08 22:18 | 読む