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シベールの日曜日

『シベールの日曜日』を観る。すでに廃盤となった国内版よりも安い英語字幕の輸入ビデオだが、寡黙な青年と12歳の少女の会話が中心で難しい単語はほとんど出てこない。保存用にDVDも作ったため結局2回観てしまったが、贅沢な時間を過ごせた。子供の頃休日の昼間に教育テレビで放映されたのを観て以来、何十年ぶりかの再見。美しい作品なのに未DVD化なのが残念だ。
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by drift_glass | 2006-03-31 21:30 | 観る  

ニコラス街の鍵

・スタンリイ・エリン『ニコラス街の鍵』読了。
『断崖』に続くエリンの長編2作目で五部から成り、それぞれ違う語り手により物語が進行する。同じ人物が異なる側面から描写されるので、家族の(事件の)全貌がまるで球の表面に散らばるいくつもの点から内部を窺うように、立体的に浮かび上がってくる。
「ニコラス街の人間はみんな自分の所の芝生を気にする連中だが」 とは下町育ちの住み込みのお手伝いジュニーの視点 。 XTCの"Respectable Street"のような郊外の気取った住宅地に住み、なによりも体面を重んじる人々のほんとうの顔。
「ウエディングケーキにのっかった二つの人形のように、私は理想的な愛する夫になるだろうし、ルーシルは夫を愛する理想的な妻になるだろう。というのは、だれかが部屋に居ればという話だ。」 ハリーからルーシルをみて

「外に出て連中と向かい合うには、少々ぬけめなさがいるのだ。ルーシル。だから、おまえやってくれ。そう、それがハリーという人間だ。」 ルーシルからハリーをみて

「彼女はうちの母を崇拝していた。とてもよく扱ってやったからだ。」ベティナからジュニーをみて

「おかしな話だが、世の中にはこっちで本当に好きだと思うより、好きだと思わなくちゃならない人が沢山ある。」ジュニーからルーシルをみて

「父はたいていのとき、母が傍に居るのを忘れているか、どっちだって構わないように行動していた。そして彼女が気をつかうのは、誰も彼の邪魔をしないようにということだった。」ディックからハリーをみて

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by drift_glass | 2006-03-24 22:30 | 読む  

鏡よ、鏡 / ノヴァ・カルミナ

・『鏡よ、鏡 Mirror, Mirror on the Wall 』(スタンリイ・エリン)

訳者はデイトンの一人称スパイもので(自分は)おなじみの稲葉明雄氏。

主人公の「恐怖の背景音楽」、Carl Orff(1895-1982)作曲のカルミナ・ブラーナと、Peter Hammillが朗読しているという高橋鮎生の『ノヴァ・カルミナ』を聴く。

・高橋鮎生『ノヴァ・カルミナ』(1986 MIDI 35MD-1021)
1曲だけCarl Orffのカルミナ・ブラーナ"Veris Leta Facies(春の愉しい面ざしが)"が入っている。 個人的な好みによるものだが、鮎生さんは歌うより朗読の声のほうが魅力的だと思う。
Peter Hammillがラテン語で朗読する"Gretas Ago Veneri"の背景にはバースのせせらぎの音。そういえば、『鏡よ、鏡』にStonewall Jackson Presbyteriansという言葉が出てくるのだ。

Orffが曲をつけたカルミナ・ブラーナのプロローグとエピローグは運命の女神フォルトゥーナ(Fortuna)を讃える歌だが、『鏡よ、鏡』のクライマックスの「おお、運の女神よ(これだけは映画『グローリー』の突撃シーンで知っていた)」に収束するのだ。この曲そのものがネタバレかもしれない。

序章の「ああ、あの死体も、あの拳銃も、おなじ魔法で消すことができれば。」にまいった。
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by drift_glass | 2006-03-14 21:30 | 読む  

ノヴァ・カルミナ

・高橋鮎生『ノヴァ・カルミナ』(1986 MIDI 35MD-1021)

嬉しいことに1曲だけ女性が朗読するCarl Orff版のカルミナ・ブラーナ"Veris Leta Facies(春の愉しい面ざしが)"が入っている。 これは個人的な好みによるものだが、鮎生さんは歌うより朗読の声のほうが魅力的だと思う。
PH朗読の"Gretas Ago Veneri"の背景にはバースのせせらぎの音。
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by drift_glass | 2006-03-12 22:30 | 聴く  

第八の地獄

『第八の地獄』(ハヤカワミステリ文庫)読み終える。
主人公はマレイ・カーク、こんな人物。
「顔は聖歌隊の坊やみたいで、ちょっと好みのうるさい服を着て、ひもじそうな目つきをした男があらわれる筈ですから、よかったら使ってやって下さい」(p19)

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by drift_glass | 2006-03-10 22:30 | 読む  

アカデミー賞プレゼンター

アカデミー賞授賞式。もともと新作映画を殆ど観ないせいもあり年々興味が薄れていったが、夜の再放送を少し見る。アン・リー監督の『ウェディング・バンケット』も保存版つくりがてらそのうち再見しようかな。監督賞のプレゼンターが前年度の受賞者クリント・イーストウッドでなく、『フォレスト・ガンプ』のテーマで登場したトム・ハンクスだったと思うのだが、それとも他の受賞者のプレゼンターだったか?『ウェディング・バンケット』のミッチェル・リキテンシュタイン(リヒテンシュタイン)も出演する群像劇、『ストリーマーズ』はアルトマンDVD-BOXに収録され、バラ売りはしていないんだよね。仕方ない、家のビデオを保存版にするか……。
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by drift_glass | 2006-03-06 21:30 | 日常  

シークレット・ウィンドウ モンスター ミスティック・リバー

先週録画したスティーヴン・キング原作(未読)『シークレッド・ウィンドウ』(2004)を観る。大魔王は壁に書かれたメッセージがお好き。ジョニー・デップは真顔でも時々妙にとぼけて見え、出演作の幅が広い得な俳優だと思う。シューター役のジョン・タートゥロは期待を裏切らなかった!

夜WOWOWで『モンスター』『ミスティック・リバー』を続けて観る。主演男優賞、女優賞、助演男優賞を取るだけあって演技は非常に達者だが、どちらもわたしの苦手な、やりきれない虐待トラウマ社会派ドラマ。イーストウッド監督作品は隙がなさすぎて。その後で放映の『天国から来たチャンピオン』のほうが楽しみだ。
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by drift_glass | 2006-03-03 22:24 | 観る