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Farewell, my office

平成9年から勤めていたアルバイト先は在籍中に社名が二度変わり、拠点統廃合で私の部署の業務は大阪へ集約されることになった。契約社員・嘱託社員・アルバイトは本日付で退職、割増金を上乗せして早期退職する社員は本日が最終出勤日で月末まで自宅待機である。 10月には告知されていたので通常業務と集約作業をたんたんと並行し、いよいよ今月は必要度の低いものから順次梱包し保管先へ搬出。カード会社なので「担当部署変更のご案内」封入・発送作業、会員コードを名古屋→大阪へ変更する入力作業を分担して行っていた。
このビルへ移転した時から2年半ぶりに机の拭き掃除をしたよ……。

昼休みの後入館証(カード)を総務に返却したため、社員が通用口を開けて見送ってくれた。「大阪へ送り込む個人情報の搬出作業とフロアの設備確認が終わるまで帰れないから全員23時まで残業申請するよう言われてるんだよ、たまんないよね」と笑っていた。彼は早期退職組で、家族を関東に残して単身赴任していたため次は自分の引越しだそうだ。お元気で、と挨拶してビルを出る。

18時半からフロアの「社員以外」による打ち上げがあるのだが、翌日から東京行きを控えている私はメンバーの住所録を先に受け取りそのまま帰る。いつでも連絡を取り合えるし、みな同じ立場なのでハローワークで再会する確率も高い。そういうわけであまり感傷的にもならなかった。中古屋にも古本屋にも歩いていける理想的な環境だったので、しばらく休んだら次の仕事もこのへんで探そうかな。
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by drift_glass | 2008-06-27 23:30 | 日常  

静かなる決闘(1949)

黒澤明監督『静かなる決闘』
NHK-BS2で放映。

梅毒といえば、高校の頃エラリー・クイーンのある作品で「ワッセルマン反応」という言葉を知った。

世を拗ねたような未婚の母(千石規子)が、野戦病院で指の傷から梅毒に感染した青年医師(三船敏郎)の生きる姿勢にふれ、看護士として技術的にも、また人間として精神的にも成長する様子がその手つきと表情から読み取れる。
ひとりのプロフェッショナルの誕生だ。
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by drift_glass | 2008-06-21 16:00 | 観る  

トーキングヘッズ叢書(2) J・G・バラード

f0134076_7353830.jpgトーキングヘッズ叢書(2) J・G・バラード(書苑新社)

増田まもる 「永遠の現在」へのパスポート
山形浩生 未来系セックス『クラッシュ』
永田弘太郎 失われたフィクションを求めて
本橋牛乳 エイズ時代のバラード
虚青裕 車がなけりゃできない
鈴木たかし すべての幻想は上海に始まる
THE VOICES OF JGB
独断的JGB読書案内
J・G・バラード年代順作品リスト
J・G・バラード単行本別作品リスト
J・G・バラード二次資料リスト
バラードの履歴書
STUDIO VOICEには何ができなかったか
夢幻会社純正・精神薄弱者のための残虐遊戯グッズ
バラードの67冊

そうそうたる執筆陣。
1994年の刊行なのでリストなど資料としては古い部分もあるが、紙媒体としてたいへんよくまとまっていてありがたい一冊。当時邦訳が待たれていた短編集の"Myths of the Near Future(近未来の神話)"はいまだに出ていないらしい。表題作はS-Fマガジン1983/2(村上博基訳)とユリイカ1986/6(増田まもる訳)で訳出されているそうだが、S-Fマガジンのバックナンバーのほうは家のどこかにしまいこまれていないかなぁ。

「近未来の神話」だけで検索すると、イギリスのバンドKlaxonsのデヴューアルバムばかり引っかかってまぎらわしい鬱陶しい。
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by drift_glass | 2008-06-18 22:02 | 読む  

「アフタースクール」「運命じゃない人」

知り合い3人が立て続けに観ていずれも好評、
さらに小林信彦も絶賛していた作品が猛烈に観たくなり久々に映画館へ。
あまりのおもしろさに同じ監督の前作をその足で借りに行き、夜鑑賞。

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内田ゆうじ監督『アフタースクール』(2008)
変わってないって、なんでわかるんだ。お前は本当に友達のすべてを知ってるのか。

実は一番最初のほうのある会話がずっと喉に刺さった小骨のようだったのだが、本当にこの監督、観客にフェアだ。リスキーな演出に挑戦して、ちゃんと収束している。キャラクターの何気ない会話やしぐさも、当事者の知らない状況を把握している観客にはおかしくて仕方がない。突然昔の同級生に挨拶されて、もし相手のことを思い出せなかったら、やっぱり神野のように(頭はフル回転させながら)あたりさわりのない会話を続けるよね。

小さなところでは、どうみても麺類メインの和風ファミレスみたいな店でのミスマッチ
「ジャンバラヤおかわり!」が激烈におかしかった。
袋とじのシナリオつきで700円のパンフレット、ひと粒で二度おいしいこのお値段は安いよ!


内田ゆうじ監督『運命じゃない人』(2004)
「だからってナンパなんてしたこともないでしょうが。
ああいうのは、なんていうか、才能とか技術とかいるんだよ」
「いらないよ。人と会うのに技術なんているかよ」

観客を巻き込む時空の「逆」スパイラル。
山下規介のヤクザによる「神の(低い)視点」がすばらしい(笑)
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by drift_glass | 2008-06-13 22:05 | 観る