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20世紀少年

・堤幸彦監督『20世紀少年』(2008)

一家4人合計140歳で観に行く。
全員原作を読んでいるので余裕で見られたが、知らないと時間軸を把握するだけでいっぱいいっぱいかもしれない。回想シーンの少年ドンキーが一番よかったな~。あと「恋の季節」を歌いながら草をなぎ払っていくヤン坊マー坊も原作どおりのルックスが秀逸。うなじが汗で濡れたシャツなど芸が細かいのだ。

とても興味のあるキャラクターを目当てに(高須/小池栄子とか、万丈目/石橋蓮司、ヨシツネ/香川照之、神様/中村嘉葎雄)第二部、第三部も観てしまうんだろうなぁ。ただ海ほたる刑務所での長いエピソードはだいぶ削られてしまうのかな。

「ともだちTシャツ」¥3,000、「ともだち手ぬぐい」¥600とお高く、もちろん買わなかった。
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by drift_glass | 2008-08-30 23:06 | 観る  

人の世は 移りにけりな

Amazon.comが日本で新刊本のオンラインサービスを開始したのが2000年11月、CDやDVDの取り扱い開始は翌年6月(当初5,000円以上で送料無料)、インディーズや自費出版など卸が取り扱わないCDや本の委託販売を開始したのはなんとまだ最近、2006年6月からだ。

インターネットを利用するまではHMVやタワレコなどの店頭で新譜情報をチェックし特典のつくものは電話予約(輸入盤の場合は店へ何度も入荷確認)後、発売日当日にダッシュで買いに行ったものだが、インディーズの情報は音楽雑誌でも読まない限りつかみにくかった。 XTCが長いストライキに入ってから雑誌も買わなくなり、地球レコード設立後のたまの活動についてもほとんど知らなかったが、柳原幼一郎が脱退し(4たま→3たま)、19年間活動してきたバンド自体も2003年に解散しているのに、たまたま見た2002年当時の「夢の中の君」ライヴ映像(すでに3たま)と、久しぶりに聴いたCDの「かなしいずぼん」「どんぶらこ」「こわれた」「リヤカーマン」でいきなり熱再燃である。しかも地球レコードのオンラインショップの充実ぶりをみよ。

前回前々回にCDを処分して得た臨時収入がなんとありがたいことか。
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by drift_glass | 2008-08-26 21:08 | 日常  

80年代後半音楽番組録画テープ発掘

NHKで放送された「Rock'n'Roll Band Stand」2回分の録画テープを発掘。

子育て期間中で洋楽も聴かずテレビが友達だった頃だ。録画していたのはRCサクセション、UP-BEAT、泉谷しげる with LOSER、JUN SKY WALKER(S)、HILLBILLY BOPS、BARBEE BOYS。バックでJAZZ MASTER(吉田建、村上“ポンタ”秀一)が演奏していた、沢田研二1989年10月13日(NKホール)コンサートまで録画しているのにはまいった。
太り始めてメイクのキレもいまいちなジュリーだが歌はさすがにうまい! HDDに取り込みながら一回、DVD-Rにダビングしながらもう一回結局観てしまったので半日は80年代後半の音楽漬け。 LOSER時代の泉谷しげるのライヴはあまり映像化されなかったようなので、大事にしておこう。初めてまともに聴いた「国旗はためく下に」の歌詞に鳥肌がたつ。すごい。

あと「チャンス到来」でのいまみちともたかのギターがAndy Summersみたいだった。
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by drift_glass | 2008-08-20 22:11 | 日常  

「フォロー・ミー」(1972)

f0134076_8234817.jpg・キャロル・リード監督『フォロー・ミー(Follow Me)』(1972)

未ヴィデオ・DVD化なのでひたすら放送を待ちようやく観ることがかなった作品。一度聴いたら忘れられない主題歌「Follow, Follow」はジョン・バリーによるもの。

孤独を抱えたベリンダと探偵クリフトフォルーが無言で心を通わせていく過程がとても丁寧で温かかったので、このままふたりが幸せになってくれるのかと思っていたが、さらにひとひねり。クリストフォルーがしょっちゅうつまんでいたマカロンと、ベリンダの夫の机にあったグレープフルーツ。でもクリストフォルーは、ほろ苦い人生を自分の努力で実りあるものに変えようとする力を得たようだ。夫のもとへ帰りたいかと訊かれたベリンダが、戻るのではなく前進、二人で成長することが大切だと言い切るのが、この作品の中でもっとも力強いセリフだった。さすがピーター・シェーファーだ。

ふたりの散歩道をたどってテムズ川の遊覧船、大英博物館、ピーター・パンの銅像に迷路庭園、食べ物や動物の名がついたユーモアたっぷりの通りまでなぞってみたいものだ。もちろん外で食べるお弁当にはゆで卵を用意して、頭でコツンと割るのだ。

探偵トポルが白いレインコートから取り出しては食べていたお菓子「マカロン」、私が30年来食べてきたもの(となんだか違うなと思っていたのだが、それ)は「まころん」と呼ばれる、マカロンから派生した日本独自の別モノらしいと判明。 まころんは卵白・ナッツ主体の半球型の安い焼き菓子で、マカロンほど大きくはないし、二枚重ねにもなっていない。たかがマカロン、されどマカロン。おフランス発祥のたいへん歴史の古いお菓子なんだね。
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by drift_glass | 2008-08-19 22:14 | 観る  

竹沢タカ子 「潮風の子どもさ」

竹沢タカ子『潮風の子どもさ』(徳間書店)

雑誌「リュウ」に1981年から84年にかけて単発読みきり形式で掲載された「海棲人」シリーズ。
ヒトが陸棲人(という言葉は使われないが)と海棲人に分岐し(させられ)、今また海棲人が陸に「帰化」せざるを得なくなった背景を明らかにした「The Night」を描きおろしで追加。はるかな昔、陸の天変地異を避け管理階級トライアにより人為的につくられた二種類の海棲人ギュヨーとタサミ。世代を経て徐々に海への適応力が弱まる海棲人。ギュヨーの餌として作られたタサミには遺伝子の操作も少なく、まだ陸へ戻しても生きていける。再びタサミの陸への「帰化」。人工的な種の弱さ、遺伝子操作への警鐘とまでとらえてしまうのは少し穿ちすぎか。

ジャンルを問われればSF、それだけでもたいへんおもしろい作品なのだ。それ以上に海洋汚染や関西で育ったものなら道徳の副読本で必修の(必修だった、か)同和、在日韓国・朝鮮人問題がちょうど写真のネガとポジ(どちらがポジでどちらがネガ、ということはない)のように重なりあう。そんなこと意図してない、読者の勝手な思い込みだよと作者は笑うかもしれないが。

子どもを個人の所有でなく社会の宝として、血縁の有無にかかわらず海から迎え育む、陸へ帰化したタサミたち。海に棲めなくなりつつある仲間(親世代)を迎えるために、陸社会に同化し努力を重ね各分野で頭角をあらわし始める子どもたち。自然の、種族の声に耳を澄ませる少女ゆい。きっかけはなんでもいい。表紙のかわいいキャラクターにつられてたくさんの少年(少女)がこの作品を手に取り、その深い内容に気づいてくれていれば嬉しい。

コマの隅におおやちき、立原あゆみ、吾妻ひでお、青池保子などの見慣れたキャラクターがカメオ出演したり巻末にXTCがちらっと出たりと、おそらく同世代の作者の、もしくはアシスタントの趣味が垣間見えてまたなんとも。

竹沢タカ子の単行本はとても少ない。
・『ラストゲイル』(東京三世社マイコミックス)……「ザ・ホスピタル」は雑誌掲載時に読んでいましたよ。
・『ボイルス・タウンの狼男』(新書館ウイングスコミックス)……連載はどうみても打ち切りのようなかたちで終了し単行本は1・2巻刊行後未完のまま。作者の書きたいことと実際の読者層(編集部の意向)がかけ離れすぎていたのかもしれない。3巻に収録される予定だった終盤の掲載誌を一号ずつ探して読むだけの価値があると思った。まだ2冊しか読めないけどね。余談だがこの作品読む限り作者はBoston(のTom Schulz)の大ファンのはず。
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by drift_glass | 2008-08-04 09:20 | 読む  

Dave Paskett

f0134076_1342343.jpgDave (David) Paskett (1944-)
Hornsey College of Artで美術を専攻。
1972年12月のStackridgeのツアーに同行していたブリストルのバンドPigsty Hill Light Orchestra(ジャズ・フォーク・コミックが融合した演奏スタイルから The Temperance SevenやBonzo Dog Doo Dah Bandと同系のバンドとして認知されているようだ)には短期間在籍していたらしい。
1976年に『I Still Dream about Your Smile』(THINK1)、1979年に『Pasketry』(THINK2)の2枚のアルバムを発表。インディーのThink Recordsから発表されたアルバムはいずれもCD化されていないが、私はこの2枚のレコードを今でも大事に大事に聴いている。

1986-1990年まで香港と中国に滞在し、ここでの見聞が彼をおおいに刺激したという。帰国後ロンドン科学博物館、オックスフォードのPitt Rivers美術館招聘画家を経て2007年からは王立水彩画家協会の副会長を務めている。
Radio and the Artist - David Paskett

非礼もかえりみずPaskettさんに直接近況を訊いてみた。現在は創作のほとんどを絵を描くことにあて、趣味でギリシャのブルース音楽(Rebetika)のバンドでブズーキとギターを弾き、東欧由来のユダヤ人音楽クレズマー(Klezmer)のミュージシャンたちとも時々セッションしているそうだ。Paskett名義の新作は望めそうにないけれど、今も演奏を楽しんでいると知ってやはり嬉しい。

f0134076_9324238.jpg・I Still Dream About Your Smile (1976) LP (THINK 1)

1.Telephone Blues
2.Fairies At The Bottom Of Her Garden
3.I Could Not Take My Eyes Off Her
4.Oh Dear! What Can The Chatter Be?
5.Ditty
6.I Still Dream About Your Smile

1.The Truckdriver And The Highwoman
2.Business Executive
3.Evening Class Rose
4.Just My Way
5.Trotty Feet The Pig
6.Constable Love
Dave Paskett - vocal, guitar and slight percussion
Chris Newman - e-guitar, bass, mandolin and rhythm box
Mike Evans - violins
Andy Hammond - bongos
Min Newman - harmony vocals
緻密で凝りに凝ったアートワークは画家であるPaskett本人によるもの。
“his most popular, original songs”による自主制作盤。
「Trotty Feet The Pig」「Constable Love」はBristol Arts Centre Folk Clubでの、客席からの笑い声も一緒に聴けるなごやかなライヴ録音。

f0134076_9395729.jpg ・Pasketry (1979) LP (THINK 2)

1.Johnny Went To London
2.The Wicked Grocer
3.Hummin' To Myself (Magidson, Seigel, Fain)
4.The Butcher And His Wife
5.Don't You Be Foolish Pray (trad.)
6.I Could Have Felt More

1.Trim Rigged Doxy (trad.)
2.Falling in Love Again (Connelly, Hollander)
3.Come Back
4.The Wages of Skin
5.The Washing Line
6.What'll I Do (Berlin)
7.I Loved A Lass (trad.)
"Dave Paskett with Dave Griffiths and The Shortwaveband"
Dave Paskett - vocals & guitar on all tracks, high hat and fork
Dave Griffiths - bass, mandolin, vocals, fiddle on Wages of Skin
Phil Harrison - harmonium, electric bass, bells
Stuart Gordon - fiddles
Glen Tomey - chorus harmony on 1

Phil Harrison & Stuart GordonのユニットThe ShortwavebandはSIDE-1(6)と SIDE-2(4,5,6,7)で参加。
1978年9月から1979年4月にかけてDavid Lordの所有するCrescent Studiosでレコーディング。
「Falling in Love Again」は映画『嘆きの天使』(1930)の中でマレーネ・ディートリッヒがけだるく歌っていたが、こちらは日の当たる窓辺で軽く一杯やりながらという感じ。そういう曲もいいけれど、Dave Paskettのビブラートのかかった歌声は、Pentangleも『Sweet Child』でカヴァーしているトラッド「I Loved A Lass」のように哀愁をおびた曲で聴くとさらにしみじみとした味わいがある。
「Johnny Went To London」はBBCのTVドキュメンタリー用に書かれた曲とのことだが、ロンドンの寒空の下寝る場所もないJohnny、それからどうなったんだろう。
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by drift_glass | 2008-08-01 09:35 | 聴く