アメデオ・モディリアーニ 神に愛された天才

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名古屋市美術館開館20周年記念
「アメデオ・モディリアーニ 神に愛された天才」
ちょっと前にたまたま放映されていたアンディ・ガルシア主演の「モディリアーニ 真実の愛」(2004)のラスト15分くらいだけ、いちばんショッキングなところを観た。芸術家らしく夭折した美形だったとは何かで知っていたのだが、身重の妻が後を追っていたとは。

モディリアーニの描く人物には虹彩の描かれていないものが多い。片目にだけ虹彩の描かれた肖像画もある。人に聞かれて(虹彩のないほうの目は)自己の内面を見つめているのだ、と答えたとか。ジョン・ファウルズの傑作『魔術師』 モーリス・コンヒスのいわくいいがたい「目」はあの虹彩のない肖像画たちで補完するとしよう。

【追記1】モディリアーニ伝記映画では、ジェラール・フィリップがモディリアーニ、アヌーク・エーメが妻ジャンヌでの出演作『モンパルナスの灯』を薦めていただく。

【追記2】東海テレビで『モンパルナスの灯』放映。
それもそのはず開催中のアメデオ・モディリアーニ展は、東海テレビ放送開局50周年記念/名古屋市美術館開館20周年記念だとか。慌てて録画予約を。
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# by drift_glass | 2008-04-26 21:30 | 観る  

おぼろ月夜の佐武と市

夜テレビで知ったのだが今月NHK-BS2で石ノ森章太郎特集があるらしい。放送当時親と一緒に、というか親も好きで観ていた「佐武と市捕物控」からも一話放送されるようだ。つい調べてDVDを見つけてしまったのが運のつき、格安の中古を注文する。画質はよくないが台詞の音声消去などの改変はないとのこと。渋いナレーションと、オープニングテーマよもう一度。
罪は憎いが憎まぬ人を、切るも切らぬも人の為。
闇にきらめく男意気、おぼろ月夜の佐武と市

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# by drift_glass | 2008-03-13 23:28 | 日常  

フランス軍中尉の女

読み始めた本:
・ジョン・ファウルズ「フランス軍中尉の女(The French Lieutenant's Woman)」

映画のほうも未見のままなのが幸いか。表紙のメリル・ストリープの表情からうっとうしそうな物語だと勝手に決めつけて、それが今まで読まずにいた理由なのだが、人物の描写にウォーやアンガス・ウィルソンのようなじわじわっとしたおもしろみ(滋味)がある。もったいない積読にようやく読むきっかけを作って下さったNさんには感謝である。

Nさんおっしゃるところのジョン・ラスキンはオックスフォードで「あの」ルイス・キャロルと交友があったというから(ぼそぼそ)。
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# by drift_glass | 2008-03-12 23:30 | 読む  

金星の住人

・アルベルト・モラヴィア「金星の住人」
アンソロジー『イタリア式恋愛』(角川文庫)所収。 SFじゃないよ。
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# by drift_glass | 2008-03-10 23:34 | 読む  

デストラップ 死の罠

観た映画:
・シドニー・ルメット監督『デストラップ 死の罠 (Deathtrap)』
地上波で深夜に放送されたもの。ケイン出演作だから何度も観ているが吹替え版は初めて。

観た落語:
・桂米朝「地獄八景亡者戯」(平成2年4月22日 京都府立文化芸術会館)
DVD「米朝落語全集」第十集より。「ちりとてちん」の「地獄八景…」かんざしの振り方など四草の振り付けは、この時の米朝師匠の映像で練習したんだなぁ。
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# by drift_glass | 2008-03-09 23:35 | 日常  

太一郎さん安らかに

先日モンティパイソン吹替え版で久しぶりに声を聞いた広川太一郎さんの訃報を知る。
いろいろな映画やテレビ番組で親しんでいた声優さんなので寂しい。安らかに。

ジーン・ワイルダーの声を吹替えた『ヤング・フランケンシュタイン』は、熊倉一雄など他の声優陣もすばらしく爆笑モノだった。
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# by drift_glass | 2008-03-08 23:37 | 日常  

すべて世はこともなし

Anton CorbijnのDVDを観たり、録りだめた映画を観たり。

・イングマール・ベルイマン監督『処女の泉 (Jungfrukallan)』(1960)
・ベネット・ミラー監督『カポーティ (Capote)』(2005)
『冷血』積読だ。
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# by drift_glass | 2008-03-07 23:39 | 日常  

甦る旋律

f0134076_23201225.jpgフレデリック・ダール「甦る旋律」

フランス冒険小説大賞受賞作。情熱的な冒険譚はやっぱりラテン系の土地でなければ。さくさく読め、さすがフランス恋愛サスペンスものだと感心しながら往復の車中で読了。バルセロナ、若い画家、ヴァイオリンを持っていた記憶喪失の女性。一気に読めたが「!」ばかりのテンションの高い会話はくたびれる。女性はヴァイオリンを弾くうち失われた記憶を取り戻しかけるのだが、画家が本人以上に過去に固執し(忘れてしまったほうがいい記憶だってあるだろうに)、単独でフランスへ戻りついに彼女の過去に辿り着く。追っ手に彼女を渡すくらいならいっそ、と画家は思い切った行動に出て、あげく読者に残されたのは深い無力感。
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# by drift_glass | 2008-03-06 23:40 | 読む  

乙一 Calling You/失はれる物語/傷

「Calling You」
「失はれる物語」
「傷」

乙一の短編集『失はれる物語』から拾い読み。

基本はホラーになるのだろうが、どの話も『バグダッド・カフェ』に流れた物憂げな歌声のようにたんたんと優しい。

ただどれも「どこかで読んだことがある」ような気がして心をあまり動かされないのだ。
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# by drift_glass | 2008-03-06 23:03 | 読む  

わが子は殺人者

パトリック・クエンティン「わが子は殺人者 (My Son, the Murderer)」(1954)
こんどのことは、ビルの試練であると同時に、私の試練でもあるのだ。私の生涯は、これまでのところ、みじめな失敗の連続だった。私は夫として失敗だった。父親としても失敗だった。ある意味では、ロニイ・シェルドンの友人としても失敗だったのだ。こんどこそ、もう二度と失敗をくりかえすことはできない。(p186)

時に暴走するダイハードな父性愛。
「パズル」シリーズの主役であるピーター&アイリスのダルース夫婦とトラント警部は脇役にまわり、この作品はピーターの兄で出版会社の副社長をしているジェークと息子ビルとの関係を中心に展開する物語。明るいダルース夫婦も僧侶のようなトラント警部も好きなキャラクターである上に、この話にはもうひとつ「イギリス人作家と糟糠の妻、美しい娘、作家のパトロンの伯爵令嬢」という味つけが効いている。イギリスの糟糠の妻は、鶏小屋の卵を売り家計を支えていたのだけど。
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# by drift_glass | 2008-03-05 23:41 | 読む