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詩人と狂人たち ― 孔雀の家

『詩人と狂人たち』第6話:
G・K・チェスタトン「孔雀の家 The House of the Peacock 」

郊外の小邸宅の庭に現れた孔雀!孔雀の羽根を家の中に入れるとよくないことがおきる、という迷信があるそうだが、他にもサンザシを刈る(抜く)とよくない、2本のナイフを交差させて置くと口論になる、鏡が割れるのは不吉、塩をこぼすと不吉、立てかけた梯子の下をくぐってはいけない……など、わけありのものがあちこちにある「まじないの屋敷」の主人は魔よけのオパールをつけた「13人クラブ」の会長で、邸内に入り込んだゲイルを13番目の出席者として晩餐に誘うのだが、ゲイルは「自分は14番目」と言い出すのだった……。

こぼれた塩はつまんで自分の左肩(悪魔がいるところ)ごしにまくと不幸が中和されるんだとか。 13番目の出席者が遭った災難はお気の毒としかいいようがない。西洋の迷信なんて「黒猫が目の前を横切ると不吉」とか「出かける時に靴のひもが切れると不吉」くらいしか知らなかった。

by drift_glass | 2007-01-23 23:30 | 読む  

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